記事作成時のプレイ環境:ver.4.00(PS5)
この記事は『ウィッチャー3』から始める人(シリーズ未プレイ、原作未読)向けの内容です。
『ウィッチャー3』はポーランドのCD Projekt REDが開発した、ポーランドの長編ファンタジー小説を原作とするオープンワールドRPGです。
PS4・PS5版、Nintendo Switch版で発売された『ウィッチャー』シリーズとしては、『ウィッチャー3』が初めての作品となります。
タイトルのとおりシリーズの3作目で、前作・前々作を含めた3部作の完結編にあたるものです。
シリーズ完結編ということもあって、今さら世界観についての説明はしてくれません。
プレーヤーにとっては初対面の登場人物でも、主人公にとっては知り合いなので当たり前に会話が進みます。
そのため『ウィッチャー3』からプレイする場合は、まったく知識がない状態で始めるよりは、おおまかなストーリーや登場人物の相関図などを知っておいてから始める方が世界観を理解しやすいと思います。
何をするの?
物語の主人公は、人外な力で魔物を退治するウィッチャーのゲラルトです。
普通の人間からすればウィッチャーも魔物も化け物と変わらないので、気味悪がられたり毛嫌いされています。
それでもゲラルトは人間より少し長く生きているので、人によっては子供の頃に聞いたおとぎ話の中で魔物を倒した英雄として知られていたりもします。
世界は大陸統一を目指すニルフガード帝国と、大陸最後の抵抗勢力である北方諸国が戦争状態にあります。
ゲラルトはウィッチャーとして中立の立場を取っているので、そのどちらにも肩入れしていません。
ゲラルトにとって重要なのは、恋人のイェネファーから聞いた、長いこと行方不明になっている養女シリの目撃情報です。
シリは生まれつき特別な力を持っているため、神出鬼没な謎の軍団から常に狙われてきました。
シリを探しているのはゲラルトだけではありません。シリの実父、ニルフガート帝国の皇帝も同じくシリを探していて、ゲラルトに娘を見つけたら引き渡すよう要求します。
とにもかくにも、謎の軍団に追われるシリを探し出して再会を果たすこと。
それが『ウィッチャー3』の目的です。
主人公のゲラルトを中心とした相関図です。
- シリ(シリラ):ウィッチャー。行方不明になっていたゲラルトの養女で、ニルフガード帝国の皇帝エムヒルの実娘。
- イェネファー:女魔術師。付かず離れずな関係を続けてきたゲラルトの現在の恋人。
- ヴェセミル:ウィッチャー。ゲラルトの師匠。
- ダンディリオン:吟遊詩人。ゲラルトとシリを特別視しない人間の友人。
- トリス・メリゴールド:女魔術師。過去、ゲラルトが記憶喪失になっていた頃の恋人。本作ではゲラルトの記憶が戻っていることと、イェネファーとは同じ女魔術師として面識があるせいで、微妙な三角関係。
- エムヒル・ヴァル・エムレイス:ニルフガード帝国の皇帝。シリの実父。
- ワイルドハント:シリの持つ特別な力を狙う謎の軍団。
それ以外の登場人物については、ゲラルトにはプレーヤーの知らない知り合いがいる、程度に思えばいいでしょう。
何ができるの?
『ウィッチャー3』のストーリーには数多くの選択肢があり、ゲラルトが選択した行動によって後の結果に変化が生まれます。
これは行く先々で発生するサブクエストも同じです。
魔物退治というウィッチャーらしい依頼だったり、困っている人や悩んでる人に話を聞くことで仲介や調査したりもします。
メインストーリーが長編小説だとしたら、サブクエストは短編小説やショートショートのような小さな物語です。
例えば話が噛み合わずにケンカしているAさんとBさんの話を聞いて、どちらが罰せられるべきなのかを選択します。
その結果が後味の悪いものだったとしても、選択した答えに正解も不正解もないのです。
また、『ウィッチャー3』にはグウェントというカードゲームがあります。
作中で流行しているカードゲームとして、各地のNPCと対戦したり、グウェント大会に出場することもできます。
このグウェントはプレーヤーにも大好評で、その後、カードゲーム単体でゲーム化もされています。
Netflixオリジナルドラマ『ウィッチャー』
Netflixでは『ウィッチャー』の実写ドラマ版が配信されています。
『ウィッチャー』の世界をより深く理解できるだけでなく、『ウィッチャー3』だけではわからなかったエピソードも説明されているので、ゲームの補足知識としても助けになるのではないかと思います。
(吹き替え声優はドラマ版とゲーム版で異なります)
- ゲラルトが「ブラビケンの殺し屋」と呼ばれるようになった理由
- イェネファーが魔術師になった理由
- ゲラルトとダンディリオン(ドラマ版の名前はヤスキエル)の出会い
- ゲラルトがシリの養父になった理由
- ゲラルトとイェネファーが惹かれ合った理由(精霊ジンとの関わり)
などが、シリーズ1のエピソードでわかります。
ただ、ドラマ版『ウィッチャー』はゲラルト、イェネファー、シリの3人を主人公として物語が交差していくのですが、世界観についての説明がないまま、それぞれが違う時系列から始まります。
登場人物や世界観、用語をある程度知った状態、もしくは映画などでそういった演出を見慣れていないと、映像が切り替わったときに、それが誰の時系列のシーンなのかわからなくなる可能性があります。
『ウィッチャー3』もドラマ版『ウィッチャー』も、すぐに理解するのは難しいものです。
小説のように、ゆっくり読み進めていきましょう。
PS版ver.4.00のクロスプログレッションのやり方
PS4版からPS5版にアップグレードした場合、PS5版を起動してもニューゲームしか選ぶことができません。
セーブデータを引き継ぐには設定が必要なのです。
GOG.comのアカウントが必須なので、ない場合は作成しないといけません。
まず、引き継ぎたいPS4版のセーブデータをロードして、最新ver.に上書きセーブしておきます。
旧ver.のセーブデータは最新ver.と互換性がないため、旧ver.のまま引き継ぐことはできません。
↓
次にPS4版のロード画面でL2ボタンを押します。
専用URLが表示されるので、GOG.comのアカウントにログイン、もしくはアカウントを作成します。
↓
ログインすることでゲーム内のクロスプログレッションが有効になります。
PS4版のロードから、引き継ぎたいセーブデータ(最新ver.)に合わせてL2ボタンを押します。
セーブデータにクラウドマークが表示されればOKです。
↓
PS5版を起動して、My Rewardsを選びます。
GOG.comのアカウントにログインすると、ロード画面からPS4版のセーブデータを選ぶことができます。